『不遣の雨』主人公ズ対談
 ハッピーバレンタインデー 後の祭り編 〜恋せよ乙男(おとめん)〜


晴「たっだいまー」
乱「おかえりはるかー」
ル「うわ、普通の面して帰って来やがった」
将「悪びれもしてない……!」
晴「おいおい何だよ。笑顔で迎えてくれるの乱太郎だけか? 寂しいなぁおい」
ル「いや、普通に迎える乱太郎が良い子過ぎるだけだ」
将「僕らの反応は極一般的だと思うよ」
乱「一年は組はよい子のあつまりです!」
晴「そーだそーだ! 一年は組は良い子の集まりだ! 良い子過ぎて怖い時もあるけど!
乱「どう云う意味?」
晴「いやぁ、説明すんのって野暮じゃね?」


将「バレンタインに本気で行方くらませる人がいるの、って話だよ、晴佳姉さん」
晴「いやだってマジ、皆殺気立ってて怖いんだって。私の周り」
ル「バレンタインって殺気立つ行事なのか?」
将「まぁ、恋愛メインの行事なので、それに絡んで愛憎渦巻く事は有り得ると思います
ル「Σこわっ!
乱「はるかの周りでもあいぞううずまいてるの?」
「そりゃぁ世界のモテ将軍、晴佳様の周りですから」
将「Σ自分で云った!
「Σ本当に逆ハー向きじゃねぇ性格だな!」
晴「俺の属性はあくまで総モテだからな! ハーレムなどと云うコミュニティを形成する必要無し!
どこへ行こうと愛される! 問答無用で愛される! それが鳴瀧晴佳様だ!」
ル「やな属性
乱「非モテの人から見てはるかほどやな人間いないよね」
将「でも本命にはフラれてるからプラマイゼロじゃない?」
晴「いた! 心臓いたっ! 人の古傷を的確に抉るな将! 十八歳の女が本気で泣くぞ?!
ル「お前、年齢サバよ」
「声帯潰されるのと舌引っこ抜かれるのどっちが好みだ?」
ル「晴佳さんは永遠の十八歳です!」
晴「うむ」
将「(脅した……)」
乱「(おどした……)」

(※逆ハー:逆ハーレムの略。ヒロインが大勢の(個性的な)男性に愛される事を示す用語。基本、
ヒロインは好意に鈍く、自分は愛されていると自覚しない良い子が多い。一時期商業誌でもはやっ
てた(今はどうなのか))

晴「で、おめーらのバレンタインはどうだったん?」
ル「オレはいちおー、周りの連中にチョコやった」
晴「お、やったのか?」
ル「うん。晴佳から聞いた説明を一部変更して伝えてからな。皆喜んでたぞー」
将「一部変更?」
乱「どう云うことですかー?」
ル「いや……。うちには手作り料理を大量殺戮兵器にする最強王女様がいらっしゃるもんで……」
晴「なるほど。ナタリアにチョコを作らせないために、「女から男へ」の部分を、「男から女へ」に変
更したな」
ル「正解」(※ナタリア:TOA出演。王女様故か、公式で料理下手設定。色々とネタにされている)
乱「えぇー……? そこまで避けなきゃいけない料理を作る人なの?」
晴「まぁな。冗談抜きで人を殺せる料理を作り出す奴だ」
将「でもチョコなら、とかして固めるだけだし……、そんな酷い事にならないんじゃない?」
晴「馬鹿云うな将! 世の中にはなぁ、かわゆい笑顔で「生チョコ作ってみたの。食べて?」と云い
ながらチョコレート色したゲル状の物体Xを手渡して来る乙女もいるんだぞ!」(※管理人実話)
ル「何だその切ない実話」
晴「甘いには甘いがチョコレートではなく、何とも形容しがたい味と歯ごたえがしたが根性で食い、
翌日笑顔で「美味しかったよ」と云った勇気を讃えて欲しい」(※管理人実話)
乱「そこは正直に真実を伝えるべきところじゃ」
晴「そんな事したら女の子泣いちゃうだろ?!」
「変な所で臆病だよね」

(※学生時代軽い気持ちで友チョコ交換したらえらい目に遭いました。本当にあれは何だったんだ
ろう……←)

ル「乱太郎は何かしたか?」
乱「皆でおかし食べましたー」
晴「おお、予想外に平和だ……」
将「くのたまさん達が怖い事するんじゃなかったの?」
乱「わたし、はるかが云ってた事半分以上わすれちゃってー
「をい」
乱「好きな人とおかしを食べる日って説明したんですー」
ル「間違いじゃぁないな」
晴「間違いじゃないが正解もしてねぇ……!
将「それで皆とお菓子食べたの?」
乱「はい! それを云ったら、五、六年生の先輩達がみんな一斉に街へ行って、おかし買って来て
くれたんです!」
ル「愛されてんなー」
晴「あそこの先輩連中は後輩たちを溺愛してっからなー。自重しろって云いたくなるレベルで
乱「委員会でも食べて、は組のみんなとも食べたんだー。おいしかった!」
将「良かったねぇ、乱太郎君」
乱「はい! でも、伊作先輩が買って来たのは途中で駄目になっちゃって、晴先輩が買ってき
てくれた分しか食べれなかったのが残念ですー」
「そんな所でもオチ担当か伊作君……!」

(※伊作:落乱出演。六年は組、保健員会委員長。ハンサムだが不運。不運。
  晴先輩:本名鳴瀧晴次。落乱出演の捏造生徒。五年は組保健委員会。鳴瀧家ご先祖様)

将「えっと僕はー……」
晴「あ、将はいい。いらない。のろけは聞きたくない!」
将「ひどい! 僕の話も聞いてよ?!」
晴「うっせぇ! どうせ華とデートしたんだろ! したんだろ?! このリア充がぁ!
将「したけど! 一時間だけだよ!」
ル「一時間〜? 随分と短いじゃん」
将「……邪魔が入りまして」
乱「じゃまですか?」
将「良い感じになった所で英士君が乱入してきて、その後東京選抜のメンバーが続々と合流して、
最終的には全員集まってバレンタイン云々どっか飛んで行きました……
「ざまぁっ!」
将「第一声がそれえええええええ?! 晴佳姉さん酷過ぎるよ?!」
ル「てーか大人げねぇ」
晴「大人げなくて結構! 世の中のリア充全員爆発しろおおおおおおおお!
将「晴佳姉さんだってリア充のくせにいいいいいいい!」
晴「じゃぁ云い方を変える。……本命と相思相愛の奴は肝臓壊れろ!
将「云い方変えても酷いよ?!」
乱「地味に絶大な呪いをかけてる」
晴「肝臓は一割無事だったら残りの九割切除しても再生するから大丈夫だ」
ル「一体何が大丈夫なのか」
晴「人体の神秘」
将「晴佳姉さん、痙攣的に言葉を発するの止めようよ

(※華:晴華の事。鳴瀧一族内におけるあだ名)
(※肝臓:人体の清浄機。毒やアルコールやらを分解する大事なところ。臓器の中で唯一、欠損部
分が自己再生を果たすもの。ストレスやアルコールの過剰摂取で壊れるので注意しよう!←)
(※人体の神秘:小学生の頃読んだ人体の本に書かれた、「胃袋を切除し、食道と小腸を繋げた場
合、小腸が徐々に胃袋と同じ機能をし始める」と云う一節が未だに忘れられない。だから何だ

晴「バレンタインは終わったし。次は何来るかなー」
乱「ひなまつり?」
ル「花見」
将「ホワイトデー!」
晴「リア充乙」
「2■ャン用語乱用はやめようか晴佳姉さん
乱「卑猥とでって何ですかー?」
ル「ホワイトデーな、ホワイトデー」
晴「バレンタインに対成す行事だ。女からチョコを貰った男がそのお返しをする日で、日本独自の物。
お返しの内容はクッキー、マシュマロ、キャンディーが主流らしいが、地域によって異なる。世の女は
「ホワイトデーは三倍返し」などと云っているが、特に根拠は無い」
ル「三倍返しって、凄いぼったくり投資だな……」
晴「中にはバッグだの靴だのを要求する女性もいるらしい」
「Σ本気でぼったくりだ!|||」
乱「男の人って大変なんだねー。あ、じゃぁわたしもお返ししなくちゃ」
「じゃぁこのリボンを体に巻き付けてだな」
将「いたいけな十歳児にやらせたら犯罪だからね晴佳姉さん」
晴「お茶目なのに」
ル「お前の言動はお茶目じゃ済まない。卑猥すぎる
乱「? いったいどうしたの?」
ル「乱太郎は知らなくていい。お前は穢れの無い瞳のままで生きてくれ……」
乱「いや涙目になって両手をにぎられましても」
将「ルークさん、落ち着いて」
晴「……ルーク」
ル「なんだよ」
「何かキモイ」
「云うに事欠いて酷過ぎるだろ!」



 ぐだぐだのまま了


 執筆 2010/02/17