少し力をこめれば、手の中にあった乳房が面白いように形を変えた。何度も何度もそれを繰り返せ
ば、下にある体が小刻みに震える。
「うぁ、あ、あ、!」
 途切れ途切れに、金吾が声を上げた。いつものハキハキとした明るい声ではなく、蕩けたような甘っ
たるい声に、下半身が熱くなった。
 制服の上から揉むだけでは足りなくなって、裾から手を差し込む。胸部を守る布を上にずらせば、
年齢の割に大きな乳房が現れた。
 体を鍛えているせいか垂れる事無く、寝転がった状態でも上を向いたままのそれにうっとりと目を
細めて、両手で思い切り握りしめた。加えられた圧力のままに、ぐにゃりと手の中で肉が形を変える。
 小平太は同年代の中で手が大きい方なのだが、それでも収まりきらない分が、指の隙間からはみ
出した。その感触が心地よく何度も繰り返せば、金吾が涙声になりながら訴えてきた。
「あう、ぅっ! いた、いたい、です、せんぱ、いたい……っ!」
 小平太の無骨な手を、金吾の細い指が掴む。けれど、引き剥がそうとする事もなく、こぼれる言葉
の中に制止を求める物もない。
 ただ痛みだけを訴える。まるで、同情でも引くかのように。可哀想に思った小平太が止めてくれる事
を期待しながら。
 そんな風に甘い考えを持っているからこんな目に遭うのだ。
 先ほどとは別の感情の元、目を細めた。
「痛い? 何云ってんだ、この程度で。甘ったれるなよ」
「え、あ、あぁぁあああああ゛ああッッ?!」
 さらに力を込めてやれば、悲鳴が迸った。見開かれた大きな瞳から、大粒の涙がぼろぼろと落ちる。
握り潰すつもりはないが、その恐怖を抱かせる程度の力は込めていた。
「ひぃ、いたああ、やぁ、ああ、いたいいいいいい……!」
「や」と云う一声に耳が反応する。だが、期待しつつも出ないで欲しいと思っていた言葉は出なかった。
喜ぶべきか、悲しむべきか。小平太は少し迷ったが、己の若い欲望に従う事にした。
 ぐにぐにと揉み続ければ、それに答えるように悲鳴が上がり続ける。このまま力を抜かずにいれば、
乳房に手の跡がつくかもしれないと考えて、小さく笑った。
 跡がついたら、この後輩はどうするのだろう。寮暮らしなのだから、同輩に見られる可能性は高い。
云い訳をするのか、素直に話すのか、誤魔化すのか。
 想像するだけで腹が立った。
 どうせ意味も無く小平太を庇うのだ。正直に襲われたと、合意の上ではないと云えばいいのに、小
平太の立場を慮って口を噤むのだ。
 そんな所が堪らなく愛おしく、我慢ならないくらい腹立たしかった。
 唐突に、力を抜く。途端金吾は安堵の息を漏らした。
 此れで終わりと思ったのか、それとも単に、痛みから解放されたからなのか分からない。強張ってい
た体が柔らかさを取り戻していた。
 気を抜くのか、この状況で。馬鹿な後輩だと、顔に出さず心の中で嘲笑った。
 真上から鷲掴んでいた手を、少し下にずらす。今まで己の手の平で隠れていた乳首が見えた。乳輪
も綺麗な桃色で、まだ誰も触ってはいないのだと思うと笑みがこぼれた。
 てっきり、あのエロい幼馴染に弄り尽くされているのかと思っていたが。喜ばしい事だ。
 刺激を受けツンと硬くなったそこを口に含む。そのまま強く吸い上げれば、また悲鳴が上がった。
「ひゃぁ?! ひぅぅっ、あ、あぁやぁぁっ、あんんん……!」
 今度は悲鳴と云うより、嬌声と云うべきか。大きく跳ねた体に、彼女が快感を得た事を知る。
 じゅうじゅうと音を立てて吸いながらもう片方を強く揉みしだけば、面白いように体が跳ねた。まるで
魚のようだと笑う。
 一度口を外し、舌を伸ばし舐め上げる。舌で先端をしつこく潰していると、頭を掴まれた。引き離そ
うとしているようだが、力が足りない。髪一本抜けやしない微弱な力に、鼻を鳴らした。
「それで抵抗しているつもりか?」
 唾液で濡れた部分に息がかかるようにしながら喋る。それだけで金吾の体は震えた。
「本当に厭なら、頭の皮を剥ぐつもりで引っ張れよ」
 左手は乳房を掴んだまま、右手を下半身へ向ける。布越しに股の間に触れ、撫で擦る。
「や、せ、せんぱい、どこ、さわって……!」
 また、微力な力が頭に加わった。大きく舌を打てば、金吾の顔が恐怖に染まる。
「曖昧な抵抗はな――」
 ぐいと、顔を近づける。耳元に唇をやり、静かな声で囁きかけてやった。
「男を煽るだけだぞ、金吾」
 びくりと、大きく金吾の体が震えた。
 囁く言葉に驚いたのか、それとも、スカートの中に侵入した手に驚いたのか。
 肉付きの良い太ももを撫で回し、それから再度股の間に触れる。下着の上から割れ目の部分を指
一本でなぞれば、裏返った声が上がった。
 今度は二本の指で、少し強めになぞる。布越しに湿り、ぬめった感触がした。
 性的興奮を覚えてる証拠に少しの苛立ちを感じた。耳元に寄せていた顔を乳房へと戻し、尖ったま
まの先端を口に含み、歯を立てる。噛み切る気など毛頭ないが、血ぐらいは出てもいいと云う考えの
元、力を込める。
「きゃんっ!」
 子犬のように、金吾が鳴いた。それに、少し笑う。
 口を離す。血は出ていないが、痛々しい赤色に染まっていた。
「……もう濡れてるな、金吾」
 云いながらも、指の動きは止めない。下着越しに粘液をかき混ぜ、くちくちと湿った音をさせた。
 その音が聞こえるのか、金吾の顔が真っ赤に染まる。顔だけではない、耳も首までも赤くなった。
 その様は、素直に可愛いと感じる。
「無理矢理触れられて感じてるのか。この淫乱娘」
「んん、ち、ちが、あ、ぅ、違い、ますぅ……っ」
「何が違うんだ。こんなに濡らしておいて」
 布ごと穴に押し込むように強く押せば、一際甲高い声が上がった。
 下着の隙間から二本の指を差し込む。直接触れると、そこは驚くくらい熱かった。火傷するのでは
と錯覚してしまうくらいに。
「そ、そんな、とこ、あ、なに、やんっ、……どう、して……!」
 女の秘部に触れる理由など、一つしかないだろうに。金吾は困惑しきり、涙を流しながら問う。
 知識としては当然持っているだろう。だが現実にするとなったら話は別なのか。自分がこれから何
をされるのか、今一理解出来ていないようだ。
 理解すれば、もっと抵抗は激しいだろうか。だが此処まで来て止められるかと聞かれれば、答えは
いいえだ。
 先程から自分の逸物がズボンでテントを張っている。正直、苦しい。今すぐにでも入れて無茶苦茶
に揺さぶってやりたいくらい、実は切羽詰まっていた。
 それをしないのは、金吾を傷つけたくないからだ。いくら罰を与えているとは云え、怪我をさせるの
は本意ではないのだから。
「セックスしているからに決まっているだろう? ここを使わないでどうする。それとも口でやってくれ
るのか?」
「せ……?! く、口って、先輩、何云っ……ひゃんっ?!」
 言葉の途中で指を一本入れてやれば、また子犬のような声が上がった。
 濡れているが、蕾は固かった。まだ未使用の硬さ。嬉しさが沸き起こる。
 肉を掻き分け、奥へ奥へと進めた。やはり、熱い。その熱さが、心地いい。
 金吾の腰が浮きあがった。逃げないように空いた手で背中から抱え込み、また乳房を掴む。
「や、ふぁあ、あ! ひゃ、や、中、に、ひぅ、はいって、……!」
「そうだよ、金吾。私の指がお前の中に入ってるんだ」
 宥めるように胸を揉めば、甘く高い声が上がる。揉むテンポに合わせて声を上げる様は、まるで玩
具のようだった。
 そのテンポに同調させ、少しずつ指を奥へ奥へと進める。
「はぅ、うう、うー……っ」
 耐えるように、金吾は歯を食いしばる。
 何に、耐える必要があるのか。この行為は強要された物、厭だと声を上げ抵抗すればいいものを。
 やはりこの子は馬鹿だと思うと同時に、指先が薄い膜に触れた。
 何かと首を傾げかけ、すぐにそれが処女膜だと気付いた。それに伴い、笑みを浮かべる。
 金吾は中に膜を張っているタイプなのだと分かり、楽しみが増えた事に対する笑みだ。此れは破っ
てやらねば男が廃ろう。
「金吾。金吾、分かるか? 今私の指が、お前の処女膜に触れてるんだ」
 その言葉に、金吾の体がギクリと固まった。ようやく事の重大さに気付いたのか、顔色を真っ青に
して冷や汗を掻きながら小平太を見上げている。
「此れを私が破ってやるからな」
「ひっ……」
 にこりと出来る限り優しい笑みを浮かべて云ってやれば、金吾の顔に怯えが走り抜けた。
「い――……い、いや、いやだああああ! こわい! こわいよぉ!」
 今までのゆるい、抵抗とも呼べない力とは打って変わった動きに、顔をしかめる。小平太の頭や胸
を叩き、全力で拒否を示す様を見下ろして。
 今さら。本当に、今さら。
 此処まで来て、ようやく、「いやだ」と云うなんて。
「ゆるして、お願い、せんぱい、せんぱいっ、止めてぇ!」
「駄目だよ金吾。――手遅れだ」
 金吾の太ももに、己の股間を押し付ける。それだけで金吾の抵抗は止んだ。顔色が青を通り越して
白くなる。
「もうこんなになってしまった。……お前が組み敷かれた時点で、いや、胸を掴まれた時に「厭だ」と云っ
てくれたなら、止めてやったけどな」
 舌を伸ばし、滔々と流れ出る涙を舐めとった。当然しょっぱいのだが、何故かほのかな甘みを感じる。
「私も男だ。此処まで来て止めてやるものか。――お前の処女は、今日までだ」
 愕然とする金吾に微笑んで、指を一度抜いて――その刺激に甘い声が出た――下着を掴み、強引
に脱がせた。秘部を強制的に空気へさらされ、金吾の体がぶるりと震える。
 今度は指を二本、中に入れた。粘性の音を立てて、指はあっさりと金吾の膣口へ吸い込まれる。
「ひゃうっ?! あ、やだ、やだやだ、やだああああああっ!」
 ぐちゃぐちゃと音を立てながら、中を掻き回す。奥へ押し込めば処女膜は持ち前の伸縮性を見せた。
指では決して破れない事を確認して、気分が良くなる。
「ほら、金吾、厭らしい音だな。私はただ触っているだけなのにこんなに感じて、本当に淫乱な奴だ」
「やだぁ! やら、ちが、私、そんな、やだ、ちがうの、ちがう、ちがうちがううううううッッ!」
 両腕で顔を隠し頭を振りながら、金吾は必死になって否定した。だが事実、金吾のそこは潤みを帯
びて 小平太の指を飲み込んでいる。
 一人前に感じている少女を嘲笑う。
「処女の癖に、体は立派な淫売だな。あの厭らしい幼馴染に仕込まれたか?」
「き、きさんたは、かんけ、ないぃ……っ!」
「そうか。大治郎の話だと自分から咥える跨る腰を振るで大層な淫乱だそうだが。お前にはそうじゃな
かったのか」
 知りたくもないだろう親友の性癖を聞かされ、金吾の顔色がカッと赤くなった。
「――ならお前は、生まれつきの売女って事だ。淫乱なのも頷ける」
「――っ!」
 屈辱を受けた怒りに、金吾の顔が歪んだ。だがそれも直ぐに崩れる。
 中で指を折り曲げ、ついでに親指で肉豆を弄ってやれば甲高い嬌声まで上げた。
「やだ、それ、いやだぁ! あ、あっ、やめて、せんぱい、お願い、もう、もうやだぁ……!」
 涙を流しながら、金吾が懇願する。その様に、良心が痛まない訳でもない。
 性別など関係なく、可愛がっていた後輩の一人だったのだ。無防備で無邪気な様を見るたびに、い
つか変な男に引っかかるのではないかと、まるで兄か父親のように心配していた。
 だがそれと同時に、どの男へ対してでも一切警戒心を持たず接している様に酷く腹が立った。当然
彼女は、小平太相手にも無防備だった。委員会の先輩だからと、甘えてくる事もあった。
 その姿を見るたびに、私だって男なのだぞ。性欲だってあるし、お前を犯そうと思えばいつでも出来
るんだぞ。そう心の中で思っていた。
 けれどその思いを押し殺して、頭を撫でてやっていた。
 それでも可愛い後輩だと、もし変な男が来たら守ってやらねばと思っていたのだ。
 その想いも、この後輩自らの手で壊されてしまったわけだが。
「駄目だ。止めてなどやらん」
 金吾の目に、絶望の色が宿る。やはり良心が少しだけ痛んだが、それだけだった。
「お前が招いた事だ、金吾――」
 指を引き抜く。愛液に濡れた指を金吾の顔へ持っていき、その柔らかな頬で拭った。厭そうに歪め
られた顔に笑って、足を抱え上げる。
 まだズボンの中にある逸物を、金吾のそこにすり付ける。当たった物の硬さに驚いたのか、金吾が
素っ頓狂な声を上げた。
「や、うそ、うそ……!」
「嘘じゃない。お前の厭らしさに当てられて、私も勃ってしまったよ」
 半笑いしながら云ってやり、左手は足を抱えたまま、右手でズボンの前をくつろげる。我ながら器用
な物だと思いながら、下着の中から屹立した男根を取り出した。
「やだ!」
 それを見た金吾が両手で顔を覆って、男根から目を背ける。やだ、と云われて微妙に傷付いたが、
幼い頃ならまだしも――父親と風呂にくらい入っただろうし――この年になっては男根など見る機会
もあるまい。精々、保健体育の教科書に載っている絵くらいのものか。驚く気持ちも察せられる。
 仲間内で二番目に大きい己のそれは空を仰ぎ、先走りの汁をかすかに垂らしていた。血管が浮き
上がり赤黒くなっている様は、年頃の少女にはグロテスク過ぎただろう。金吾は未だ顔を覆ったまま、
小さく震えている。顔色が青と赤が混じったおかしな物になっていた。
 そうやって目を背けても、仕方ないだろうに。今からこれは、金吾の中に入るのだ。
 亀頭を宛がえば、弾かれたようにこちらを見た。ガタガタ震えながら、金吾は口を開く。
「せ、せん、ぱい……ゆ、ゆるして、くださ……、なんでも、なんでも、します……からぁ……!」
 両手を胸の上で組んで、懇願する。そのために胸が寄せられ、より厭らしい事になっているなど気
付きもしないで、震えながら願う。
 嗚呼。
 本当に。
「……そうか。何でもか」
「は、はぃ……何でも、なんでも、します、……っ」
 ――馬鹿な子だ。
「なら――黙って足を開いて、腰を振るんだな。そうすれば、優しくしてやろう」
 云った瞬間。金吾の顔が絶望の一色に染まった。
 それをせせら笑って、小平太は一思いに、金吾を貫いた。一気に奥まで押し入ったのだ。
 男根が媚肉に包まれる快感。金吾の中は指で感じた通り熱く、心地良い。
 ひゅぅと細く、金吾の喉が鳴った。
 処女特有の圧迫感に多少の痛みを感じたが、騒ぐほどでもない。これから柔らかくすればいい話だ。
 ゆさりと一度体を揺すった途端、
「ひ、ぎ、いあ、ああああ゛あああああああ゛ああああッッ!」
 金吾が絶叫を上げた。口を大きく開け、目を極限まで開いて、大量の涙を流しながら、叫ぶ。
 その叫び声が、この上なく心地よく響いた。
「いたい、いだあああ……、ああ! あ! いぁ、やめ、ああ、あ゛! いた、い……いたいよお!」
 小平太が感じる痛みなど比ではないのだろう。金吾は痛みを訴え、制止を訴え、頭を振った。
 足を肩に担ぎ上げ、両手を腰へと移す。細い腰を両手で掴んで引き寄せては遠ざけ、遠ざけては引
き寄せた。細く軽い金吾の体は、面白いように小平太の思い通りに動く。
「ひ、し、しぬ、やあ、しんじゃ、ああ、あ、しんじゃうぅぅぅぅっ……!」
「馬鹿云うな。殺す訳がないだろう」
 ゆさゆさと体を揺さぶれば、大きな乳房もそれに合わせて大きく揺れる。また鷲掴みにしたくなるが、
生憎と両手は塞がっていた。仕方なく顔を押し付ければ、甘い匂いと柔らかな肉の感触に包まれる。
 今度パイズリさせようと決心しながら、金吾を揺さぶる手は止めない。接合部がぬぷぬぷと濡れた
音を、揺さぶる度にぶつかり合う体がぱんぱんと乾いた音を立てた。
 処女だった金吾の中はとにかく狭い。普通の人間ならば徐々に馴らしてやる所なのだろうが、小平
太は力任せに狭い膣内を穿った。媚肉に擦られ、男根は硬度と大きさを増す。
「や、くるし……! おっき、おっきく、なってるよぉ……!」
「……!」
 子供のような喋り方に、背筋をぞわぞわとした何かが駆け上がった。一際強い力で金吾を引き寄せ
る。
 奥――子宮口に、先端がぶち当たった。そのまま幾度も入口を叩き、緩くなるように促した。
「ひぁ?! かはっ……! あ、何、や、ああ、ふ、あ、はぐぅ!」
 初めての感覚に、金吾は戸惑った声を上げる。最初から此処までするつもりは当初無かったものの、
煽られてしまったのだから仕方がない。
「ひぎぃ?!」
 ゆるんだ口をこじ開け子宮の中に先端が入った途端、金吾が引き攣った声を上げた。痛みに喘ぎ、
今自分の中がどうなっているのか分からない恐怖に、顔を歪めている。
 それに対し笑みを浮かべ、小平太はこめかみにキスをしてやりながら云った。
「ほら金吾。私の物がお前の子宮に入ったぞ」
「あ、あ、うそ、だ、あ、あ?!」
「嘘じゃない。……あぁ、そうだ」
 今度は金吾の体ではなく、自分で腰を引いて中に収まった物をギリギリまで外へ出した。丁度亀頭
だけが中に入っている状態にして、一度動きを止める。
「……なぁ、金吾」
「は、あ、はぁ、はー……」
 小平太が動きと止めた隙にと、金吾は必死になって呼吸を整えていた。そんな事をしても、無駄に
なると云うのに。
 ぼそりと、耳元で囁く。
「赤ちゃん、出来ちゃったらごめんな」
 ひくりと、金吾の喉が引き攣った。返答を待たず、引き抜いていた男根を一気に奥まで入れる。
「あああああああああああああッッッ!」
 絶叫が迸る。先端が、子宮口を開いて中に入った。
「……っ出すぞっ! 私の子を孕んでみろ!」
「ひぃ?! うそ、やだ、やめて! あかちゃん、あかちゃんできちゃうううううっ?!」
 その声を聞きながら、小平太は達した。予告通り、子宮の中へ射精する。
 最高の絶頂感だった。ふるりと背筋が震え、うっとりと恍惚の笑みがこぼれるくらいに。
「あつい、あつい、よぉ……! やら、だめぇ……あかちゃんがああああ」
 懇願を無視し、全てを出した。ゆっくり、それこそ一滴残らず中へ出すようにして抜けば、それに
つられるように少量の精液が漏れる。あれだけ大量に中出したのに外へ出た量が少ないのは、子宮
内で大半を出したからだろう。
 漏れ出した少量の精液が桃色に染まっているのを見て、微笑む。ちゃんと処女膜を裂く事が出来た
歓びによる笑みだった。
「あかちゃ……あかちゃん、できちゃう……?」
 虚ろな目で、金吾が呟く。腹を押さえながら云う様は哀れに思えるが、これは彼女の自業自得だ。
「さぁな。二ヶ月後には分かるんじゃないか?」
「……あ、ああ、あ……」
「……そうなったのは、お前の自業自得だぞ。金吾」
「……?」
 訳が分からない。そんな表情と虚ろなままの目で、金吾は小平太を見上げた。
 その顔を覗き込み、云ってやる。
「私はいつも云っていたよな? 男は怖い生き物だって。いくら優しくても、油断してはいけないと。
それがお前と来たら、私の前で無防備に寝る、部屋で二人きりになる、抱きついてくる、背中を見せ
る……。私の云った事を一つも理解していなかったじゃないか」
「そん、な……」
「だから思い知ってもらおうと思ってな。どうだ? 身を持って知っただろう? 男は怖い生き物だと!」
「……ひ、ひゃぁぁぁあ、ああん?!」
 そう怒鳴りつけて、また男根を金吾の中へ入れた。先程より若干入れやすかったが、それでもまだ
狭い。これは根気よく続けるべきだろうと考えながら、金吾の腰を掴み揺さぶった。
 ぐちゃぐぷと、中で精液と愛液がかき混ぜられる音がする。
「いやぁ! も、もう、むりでふからぁ! らめ、ゆるひてえええええっ!」
「まだ大丈夫だろう。委員会で散々鍛えてやってるんだから、な!」
「な」の部分で、また子宮口に先端をぶつけてやった。金吾は恐怖と快感に身を震わせ、悲鳴を上げ
る。
「もう一度出してやるよ、金吾。そうすれば、ちゃんと理解出来るだろ?」
「……?! も、も、もぉ、わかり、ました! お、男の人、こわい、ってぇ! だから、だから、もう、や
めて、やらぁっ!」
 そう、金吾は泣き叫んだ。此処までやったのだから、流石に分かるかと思ったが、口先だけの可能
性もあるため聞き入れない事にする。
「口では何とでも云えるからなぁ。そら、もう一度いくぞ……!」
「ひ、ひや、やああ、たすけて、みんな、助けてえッ!」
 まるで神に祈るかのように、金吾は仲間達を呼んだ。だが、来る訳がない。
 もう一度達した小平太の精液が、子宮の中を満たす。
 金吾は絶望に支配された顔で、静かに涙を流していた。
「……これに懲りたら、二度とあんな事するな。私以外の男にしたら、そこがどこだろうと犯してやる」
「……っ」
「いいか、分かったな? 私以外の男に、体を許すなよ。……返事は」
 ぐいと顔を寄せ睨みつければ、金吾は心底怯えきった様子で頷いた。
 その様に満足げな笑みを浮かべ、ご褒美に優しくキスをしてやった。



 − 今すぐ犯して欲しいんだろ?



 了


 うわっちゃっちゃー。小平太最悪で最悪ですいません。でも今まで書いた中で一番理想に近いかも
知れない……。(!)
 直接的な表現多すぎって云うか。エロゲなら「淫語にピー音無し!」とか書かれそうな感じだ。
 まぁ小平太のでかいから届くよね! って云う。(射殺許可出ましたー)


 加筆修正2009/10/01