*捏造生徒。


 − 捏造六年生。

「おい、カマ野郎。どけ、邪魔だ」
「おお、猿が山から下りて来おったわ。ほぅれ、餌をやるから帰れ帰れ」
「いるか糞がぁあ! いいから退けよ、俺が通れねぇだろうが!」
「はっ。なら遠回りでも何でもすればよかろう。私は退かんぞ。退いて欲しくば伊助たんを連れて来
るがよいわ!」
「うっぜえええええええ! 伊助連れて来るくらいならお前殴った方が早ぇっつの!」
「ほぅ……? やる気かえ野蛮人」
「泣かせてやらぁカマ野郎」
「……」
「……」
「貴様ら喧しいな。息吐くな、吸うだけにしろ。そして死ね」
「いきなり出てきて喧嘩売るたぁいい度胸じゃねぇか下関いいいいいいいッ!」
「その無表情ぐっちゃぐちゃにしてくれるわああああああああッ!」

「おい。この先で名物トリオが喧嘩してんぞ」
「マジかよ。俺あっちに用事あんのに!」
「後輩近づかないように看板立てておくか……」


 捏造六年生、無茶苦茶仲悪いです。目があった顔が気に喰わない俺の後輩と喋るなとかその程度の
理由で即刻喧嘩に突入します。基本はお鶴と千草が云い合いして、一触即発になった所に大治郎が来
て引火してどっかんなる感じです。
 ですが。忍務となると、無茶苦茶息が合います。少人数忍務達成率最悪のお鶴でさえ、この二人と
組むと上手く行きます。ぶっちゃけ、この三人で組んだ際の忍務達成率は十割です。
 そんなこんなで「六年生の名物トリオ」扱いされてるのですが、仲が悪いのでものっそ不服です。
真正面から名物トリオ呼ばわりした七松が全治一カ月の怪我を負わされたのは学園の語り草。それ以
降はもう、触らぬ神になんとやらで御座います。
 伊助、団蔵、喜三太を投入すると収まります、喧嘩が。



 − 加藤千草の一日。

 夜明け前に起床。鍛錬に出る。
 日の出、もしくは鶏の鳴き声がしたら学園に戻り、朝早い動物達の世話。掃除、餌やり、卵の回収
などなど。場合によっては鶏を絞める事も。
 飼育小屋が終わったら畑仕事へ。収穫出来る物はこの時ついでにとっとく。
 終わったら食堂へ、卵や野菜などを届けに行く。ついにで、おばちゃんの手伝い。野菜の皮むきや
火起こし、釜の様子見、洗い物などなど。
 ある程度終わったら、同室者を起こしに行く。千草の同室者は寝起きが悪いのだが、殺気を叩きつ
ければすぐ起きる。ので、朝一番の殺気起こし。あんまりでかいから他の部屋の連中まで目が覚める
と云う、最強の目覚まし。
 学園の飼育小屋と、自分のペット達の飼育小屋へ行き、世話をする。
 終わったら一年長屋の団蔵の部屋へ。柔らかく丁寧に団蔵を起こす。ついでに虎若も起こしてやる。
団蔵は慣れているが、虎若はびびる。
 朝食。食べる相手は日によってまちまち。大体同室者か長次&小平太、一年は組。千草だけはA、
B定食混合の特別膳が出る。この際野菜の出来などもチェック。
 授業を真面目に受ける。休み時間中、畑へ出ている。この際、野菜を食堂に届けている。
 昼食。ランチは混合膳ではないが、どれを選んでも一品多く付く。
 昼休み後。授業がある場合は受け、無い場合は飼育小屋と畑へ。
 団蔵入学前は、夜まで飼育小屋へこもりっぱなしだったが、入学以降はある程度終わると団蔵の所
へ顔を出すようになる。団蔵が委員会中だった場合、潮江と一戦やらかすのが日常の一部になった。
 学園全体を見回り、草木や花のチェック。大治郎に喰われている所を見つけては切れて、焔硝蔵へ
殴り込み。
 一日一回は毒虫らを逃がす竹谷に教育的指導。
 夕食。肉がある定食か、スペシャル定食。加藤千草特権により、スペシャル定食は必ず彼用に一人
前残されているので、遅く行っても食いっぱぐれる事はない。それをたまに譲ってやる事があるため、
隠れファンがいたりする。
 飼育小屋へ動物達の様子見。問題なければペット達の所へ行き、順番に散歩させる。散歩中、たま
に襲い掛かってくる猛獣達とバトルする事も。勿論勝つ。でも怪我はするので保健室へ。
 血まみれで保健室へ向かい、後輩を泣かせ、伊作に説教されながら手当てを受ける。怪我した事に
は怒るが、ペットを飼うなとは云わない伊作には割と好意的。
 団蔵にお休みなさいを云いに行く。
 同室者と鍛錬。ついでに、裏裏山にある果樹園(千草作)を見に行く。そろそろ収穫時かと思った
ら、翌日生物委員を連れて収穫に来る。ちなみに、果樹園には千草が育てた狼三頭が警備に付いてい
るため、盗もうとする奴はいない。
 最終見回り。学園全体と飼育小屋、ペットの様子を見て、無事であれば就寝。
 基本、就寝時間は現代時間で二時か三時。

「……ちーちゃん、いつ寝てるの?」
「? 夜寝てるだろ」
「……寝てると云えるのか、これは……」
「それよりモモが美味く生ったんだが、喰うか?」
「喰うッッ!」
「……喰う……」


 千草は特殊体質と云うか、睡眠に関しては超人的。一日一時間でも眠れれば平気。ただ貫徹は無理。
 食堂の手伝いを頻繁にこなし、食材も提供しているので、食事に関しては豪華になってる。周りも
文句ない。だって自分達が今食べてる野菜、千草(先輩)が丹精込めて育てたのだし……。
 そんなこんなで、大木先生とは大いに話も気も合う。ラッキョウの漬物は大木直伝。野村先生が泣
いている。
 ちなみに、休みの日はバイトに当ててます。本当にいつ休んでるんだこいつ。



 − 下関大治郎の一日。

 極秘事項です。


「……」
「……」
「何だ?」
「極秘事項の一言で、全部済ませるのは、いけない事だと、思います……!」
「そうか?」
「気になる! 普段何してるのさ大治郎はー!」
「飯食って糞して委員会して喜三太と遊んで寝てる」
「一言で終わった!」
「どこら辺が極秘?!」
「喋ってない部分」
「その喋ってない部分を教えろっつーんだよおおおおおおおおおおッッ!」
「極秘事項」
「ちくしょおおおおおおおおおッッ!」
「て云うか、授業は? 授業が入ってないのは何で?!」
「出てない」
「そう云えばそうだった!」
「お前って子は! ちゃんと出なさい!」


 大治郎の生態は謎に包まれています。(お前…)大治郎の事が知りたくてたまらない夫婦でした。
(過保護したいのに出来ない)



 − 備前鶴ノ丞の一日。

 加藤千草の殺気で起床。不愉快。
 のんびりと準備。同室者に髪を梳かせてやる。その間朝の読書。
 朝食。野菜好きなので、野菜中心の定食を選ぶ。美味しいが、加藤千草が丹精込めて作った野菜だ
と思うと不愉快。
 授業を受ける。座学は真面目だが、実技は半分くらい適当。でも及第点は取る。
 昼食。やはり野菜中心。美味しいのに、これは加藤千草が作った物。不愉快。
 午後、授業がある場合は受け、ない場合は学級委員長委員会会議室へ入り浸り。菓子を食べてお茶
を飲み、三郎と悪巧みをし、一年生を可愛がる。
 伊助に会いに行く。一緒に縁側に座ってお茶飲んだり、ちょっと甘えてみたり。べたべたは出来な
い。ずっともじもじしてる。
 夕食。以前は食べなかったが(水や果物で済ましていた)、伊助が入学してからは一緒に食べるよ
うになった。ただし少なめ。
 座学の勉強。たまに一年生や三郎が訪ねてきて、勉強を見てやる。最近はタカ丸の面倒をよく見て
いる。対価は髪の手入れをさせてやる事。以前より艶が出た自分の髪に大満足。
 伊助らにお休みなさいを云いに行く。
 通販物のチェック。気に入った物があったら購入。手に入ってから想像と違ってたり、やっぱりい
らないやと思ったらそこらへんの人間に適当にやる。金十枚の価値がある珊瑚の髪飾りをイメージと
違うと云う理由で食満にやった時は、六年内でちょっとした騒動になったので、あまり高い物はあげ
ないようにしてる。
 週に二、三回は鍛錬に出る。一人でこつこつやっているが、たまに七松、長次、潮江が乱入してき
てちょっとうざい。私は一人が好きなのに!
 就寝前の読書。同室者に「油が勿体ない」とかつて云われた事があるが、金を叩きつけて黙らせた
前科がある。それ以降、誰も勿体ないとか云わない。怖いから。
 好きな所まで読んだら就寝。
 就寝時間は現代時間で十時から四時の間。その日によって違う。

「お前は本当に忍たま六年生かああああああ!」
「文次君五月蠅い」
「こいつがやる気ないのは昔からだろう?」
「それにしたってなぁ……!」
「……文次君、文次君」
「あ?」
「ほれ」(持ってた扇子を手渡す)
「ぐぁ?!」
「何だ?!」
「それ、二十キロあるんじゃ」
「……お前これ、毎日持ち歩いて平然と使っていたよな?」
「普通に使ってるだけで鍛錬になるでの。武器にもなるし、便利なんじゃよ」
「……」
「文次郎?」「文次君?」
「ま」
「?」「?」
「負けてられん……! 我が会計委員会も二十キロ、いや三十キロそろばんを!」
「よさんか馬鹿者!」
「貴様、それを後輩に強いたら最早虐待だからな?!」


 適当にだるだると不真面目そうに見えて、実は誠実にやってるんです。
 お鶴の同室者はお鶴のお陰で美味しいお菓子が食べられたり珍しい物が見れたりもらえたりします
が、その代わり下僕のような扱いを受ける事が多々あります。
 い組には女王が二人いるのです。(笑)



 − 捏造六年生。2

「じゃぁ俺がこっから入って攪乱すっから。お前らは密書を頼む」
「いや、俺も攪乱に回る。密書を手に入れるだけなら備前一人で充分だ」
「当然じゃ。任せておけ、罠に引っ掛かるような下手など打たぬ」
「ならそれで行くか。下関、例の火薬は」
「此処に。取扱いに気をつけろ。火花が高く弾ける特別仕様だ」
「大治郎君、私のは?」
「こっちだ。閃光弾として使え。目を焼かれないよう注意しろ」
「そこはサングラスがあるから大丈夫じゃ」
「そうか。……では、行くか」
「下関、気張って殺しまくるんじゃねぇぞ。俺達ぁは忍たまなんだからよ」
「ふん。その言葉、そっくりそのまま返してやる」
「喧嘩は後におしよ。他の連中に後れを取るのは癪じゃ。――参ろうぞ」


 学年合同実習の組混合三人組による実戦テストでした。くじ引きなのに、組混合になると毎回同じ
班になる捏造生徒三人組。もう神様の嫌がらせとしか思えない。くじ引き後、ものっそい嫌そうな顔
をしてます。(大治郎は無表情ですが)
 でもいざテストに入れば、大抵トップをかっさらいます。勿論、他の組み合わせで最高なのがいた
ら別ですが。(最高記録樹立の組み合わせは、仙蔵、長次、食満組)



 − 千草と三木ヱ門。

「おばちゃん! 火薬ご飯定食はー?!」
「あらぁ、ごめんねぇ田村君。今売り切れちゃったのよぉ」
「ああああああ……」
「ん? 何だお前、火薬飯食いたかったのか?」
「え? ……ひっ! かかかかか、加藤先輩……?!」
「ひって何だひって。……まぁいい。ほら」
「え?」
「火薬ご飯定食、食いたかったんだろ。やるよ」
「え、えぇ?! で、でも先輩が頼まれたのではっ……!」
「別にどうしても食いたいって訳でもねぇしな。食いたいと思ってるやつが食った方が、おばちゃん
も嬉しいだろ」
「あら、珍しく優しいわね〜、千草君!」
「俺はいつでも優しい男ですよ」
「……あ、でも、先輩、お金……!」
「別にいい」
「ですが!」
「……後輩に飯の一つも奢れないような、甲斐性無しに見えるってか? あ゛ぁ?」
「とととととととんでもない!」
「……冗談だ。若旦那がいつも世話になってるからな。その礼だと思え」
「あ……(そう云えば加藤先輩って、団蔵の村の若い衆だっけ……)」
「おばちゃん、B定食。ご飯大盛りで」
「はいは〜い」
「あ、えと、せ、先輩!」
「あ゛ん?」
「(うぅ、怖い……)あ、有難うございます、いただきます!」
「おう。よく噛んで食えよ」
「は、はい!」


 こう云う事をたまにするので、千草には結構隠れファンが居る。
 ちなみにこの事を三木は団蔵に報告したので、千草は団蔵に褒めてもらいました。良かったね!



 − 捏造六年生が眠いそうです。

「だーら(だから)俺の八左が一番可愛いに決まってんだろうがあああああああ!」
「何を云うか野蛮人が! 私の三郎君が一番一番愛(め)ごいわあああああああ!」
「兵助が一番だ。俺の兵助は三国一可愛い。兵助より可愛い五年など存在しない!」
「俺の八左だよ!」
「私の三郎君じゃ!」
「俺の兵助だ!」
「んっだコラやんのか喧嘩なら買ってやんよかかってこいやああああああ!」
「偉そうな口を叩くでないわ猿があああああ! 貴様らこそ掛かってくるが良いわ目に物見せてくれ
よう!」
「馬鹿どもが。俺に勝てるとでも思っているのか。俺と師範共同作成の特別製焙烙火矢を食らって昇
天するがいい!」

「おい、誰か止めろよ! 学園が壊れる!」
「無理だって、あの三人臨界点突破してるから! 無理!」
「一は連れて来い一はああああああ!」
「文次郎てめぇ! あの子らにこんなど修羅場見せる気か! トラウマになったらどうする!」
「保健委員長として認められません! 断固反対!」
「じゃぁ五年生責任もって止めてきやがれ!」
「無理です! 五年生の半数、歓びのあまり死んでおります!」
「呼んでも叩いても反応ありません!」
「役に立ちませんんんんんッ!」
「何だとおおおおおおおお?!」
「さてどうするべきか……。下手に手を出そうものなら、こちらにも飛び火するぞ。特に五年の後輩
を持つ長次と伊作に」
「駄目だ! ちょーじは駄目だ!」
「僕はいいの小平太?!」
「伊作はいつも不運だからあの三人の喧嘩に巻き込まれるくらい何でもないだろ!」
「いくら不運でも怖い物は怖いよ!」


 眠気が臨界点突破すると意味分からない喧嘩始める名物トリオ。あまりに危険過ぎてストッパー(喜
三太、団蔵、伊助)を連れてこれない惨状。
 ちなみに三人は「委員会の五年生で一番可愛いのはうちの」と主張しているので、崇拝してる子ら
とはまた別ベクトルの闘争心です。喜三太、団蔵、伊助については「誰が一番可愛いか」で喧嘩しま
せん。だってこの子らが原因で喧嘩とかなったら、一はが洩れなく泣いちゃうじゃん?! そんな愚
かなまね、彼らがする訳ありません。←



*新入り捏造生徒君の小ネタ五連発

 砂田橋すずめ(すなだばし すずめ)
 二年ろ組 体育委員→作法委員
 特技:易(占い)、分銅鎖
 地声がでかい、大らかで懐広め。
 父親は易者、母親はくの一
 兄は幼い頃に失踪、姉は旅の放下師に付いて行ってしまい行方不明
 弟妹が多い

 他捏造生徒との違い  暗い過去がない



 − すずめと三郎次。

「うおーい、池田ー!」
「あ゛?」
「たっけてくれー!」
「うわ! 何やってんだお前! 何で逆さ吊りになってんだ?!」
「いやー、今日は勘が鈍ってたみたいでさー。うっかり引っかかっちったよ! たっけて!」
「……へ! だーれが助けるか! そのまま吊るされてろとり頭!」
「あ、こんにゃろお! 池田なんて穴に落ちちゃえ!」
「俺はお前とは違うんだよ! じゃーなぎゃああああああ?!」
「ざまぁ!」
「お……前! 知ってて黙ってたな?!」
「いやー、吾(おれ)は分かってたけど池田は分からないだろうなーと思ってただけ! ざまぁ!」
「そのまま頭に血ぃ上らせて死ねとり頭!」


 この後、二人そろって綾部に救助されました。←
 普段の綾部なら放っておきますが、委員会の後輩&二人の喧嘩が五月蠅かったと云う二つの理由に
より救助した模様。



 − すずめと仙蔵。

「おはようすずめ」
「あ、おはよーございます! 立花先輩!」
「うむ。ところで今日の私の運勢は?」
「えーっと(ジャラジャラジャラ)……幸運色は青、幸運を呼ぶ持ち物は筆入れでっす! そろそろ
新調してみてはいかがでしょうか! それと、待ち人は来ますが恋愛運は低めですのでお気をつけて!
今日は食満先輩にくっ付かない方が良さそうですよ!」
「うむわかった! 有難うすずめ!」(団子手渡し)
「毎度どうも!」(受け取る)

「すずめ……」
「あ、おはよー四郎兵衛!」(団子をむしゃむしゃ)
「おはよー。……いつもながらすごいねぇ」
「立花先輩は乙女だから仕方ないんだよ! 乙女は占いを信じる生き物だからな!」
「そ、そう……」


 立花がすずめを作法に入れたのは、自分専用に易者にしたかった説が有力。←
 ちなみに、すずめの易は特殊能力ではなく純粋な学問による易です。だから数字に強い。
 後商売にする気はないので、現金は受け取りません。お菓子とかおかずとか肉体労働とかで払って
貰ってます。



 − すずめと晴次。

「晴次師匠ー! 今日も武術の訓練付けてくださーい!」
「それは良いですが……。すずめ君、師匠なんて僕には勿体ないですよ。普通に呼んで下さい」
「いえ! 師匠は師匠ですから! 吾(おれ)は師匠みたく、武芸十八般を納めてトンファーを使え
るようになりたいんです!」
「ふふ、目標があるのは良い事ですね。大丈夫、すずめ君は筋が良いですから、僕より早く納める事
が出来ますよ」
「本当ですか?! よし、頑張ります! 今日は何から始めましょうか?!」
「とりあえず薙刀から始めましょうか」
「はい! 宜しくお願いします!」
「宜しくお願いします」

「……二年坊主の癖に晴先輩にべたべたしてえええええ……」
「か、数馬先輩落ち着いて……。手拭いが千切れます……!」


 トンファーはあらゆる武具を納めた達人級の人が扱う武器、らしいので、すずめは武芸十八般を納
めるべく、忍たまの中で武芸十八般を納め、尚且つ優しい人と云う事で晴次を師事してます。
 これで晴次に捏造生徒の相方が出来ました! 良かったね、晴次! ハブじゃないぞ!(笑)
 その代わり、晴次に片恋中の数馬がギリギリしてます。←



 − すずめと平太。

「すずめせんぱい……」
「おー! 平太じゃん! どったの?!」
「日陰ぼっこのおさそいに来ました」
「え! 今日寒いじゃん! 日陰より日向にいよう! 風邪ひくから!」
「でも……」
「よーしよし! お兄ちゃんが抱っこしてやろう!」
「え?!」
「ほらーあったかいだろー?!」
「え、うあ、あ、えっと……」
「実家の弟妹もよくこうやって抱っこしてやったなぁ、うんうん!」
「……せんぱいのばか……」
「? 何か云ったか?」
「何も云ってないです……」


 すず平とか美味しいかもしらんと思って書いたら、すずめが馬鹿になった。←
 すずめは大らかなので年近いからと云って張り合う事はしません。
 むしろ、自分よりずっとずっと強い相手へ対抗意識持つ事が多いです。
 いつか越えてやんぜ! 的に。爽やか〜。



 − すずめと左門。

「ぬお、すずめ?!」
「あれ、左門先輩! また迷子ですか!」
「どうやらそのようだ! 此処はどこだ?!」
「吾(おれ)の部屋です!」
「何と! おかしいな、会計室へ向かっていたのだが……!」
「仕方ないですね! 吾が送って行きますよ!」
「いや、そう云う訳には! 後輩に迷惑をかけるのは」
「そのまままた変な所へ行かれた方が迷惑ですね!」
「お前……結構ずばずば……云うよな……」
「左門先輩ほどじゃないですよ! はい、それじゃぁ手を繋いで下さい! 行きますよ!」
「うむ頼んだ! ついでに帳簿付け手伝ってくれ!」
「わはははは、お断りです!」
「何?! おとこ割りだと?!」
「云ってませんよ!」


 すずさもとか美味しいかもしらんと思って(以下略)
 お互い地声がでかいので、”!”マークが多様されて字面からして喧しい^^
 おとこ割りネタはいつか使いたかった……。みかべる先生は神^^


 そんな訳で!
 新入り捏造生徒君、砂田橋すずめを宜しくお願い致します!