*基本設定
 ローレライの力で、音井兄弟は「ルークの姉弟」と『設定』されている。
 オラトリオ、シグナル、ルークが、度を越したブラコン(末っ子馬鹿)。
 シグナル達は人間ではなくHFR(ヒューマンフォームロボット)。コードの姿も鳥のまま。
 ローレライの加護により、ロボットたちはメンテナンス不要。多少の破損は治癒術で直る。
 仕事をしているのはラヴェンダー、オラトリオ、パルスの三体。信彦、シグナルは勉強中の身。コード
はご隠居。
 シグナルは十六歳だが、十七歳のルークと「双子」の扱いを受けている。
 ルークが譜術を使える。
 作中の「師匠」は「ししょう」と読む。

・自己ルール(縛り)
 ルーク、音井兄弟、コード、正信は殺人を行わない。


*登場人物
「ルーク・フォン・ファブレ」
 物語の主人公。度を越した末っ子馬鹿。いいお兄ちゃんになるのが人生の目標。
 姉弟が出来てから勉強に身が入るようになった。世間知らずではあるが、無知ではない。
 次兄仕込みの剣術は実戦に通用するレベルだが、貴族であるため戦闘は行わない。使う機会があま
りないため知られていないが、第七譜術士の腕は師団長クラス。譜歌も詠える。だがその豊富な譜力も
姉弟のためにしか使われないため、出番はほとんど無い。
 何事に置いても姉弟最優先のため、傍から見ると性格が悪い。姉弟に害成す者は老若男女誰であれ
容赦しない。目下の敵はティアとイオン。この二人から酸素を吸う権利を奪いたい。
 理想の女性は姉のような凛々しい人。成りたい自分は長兄のように身も心も大きな男。趣味が悪いと
次兄、相棒から云われる。
 初対面で流血させられたコードに惚れ込み、弟子にしてくれと追い回すのが日課。ヴァンの存在は既に
忘却の彼方。
 姉から貰った音律譜「フォルストレ(強く)」が宝物。

「音井信彦」
 物語の主人公。十一歳児とは思えない冷静な精神と達観した考えを持つ。
 ルークの弟になれた事を嬉しく思っているが、勉強量が増えた事は少し不満。得意科目は語学と歴史。
古代イスパニア語を流暢に話せる。不得意科目は算術。
 姉兄達から全力で守られているため、本人は戦闘技術を一切持っていない。危ない時は腕に抱えたミュ
ウが火を吐いて守ってくれる。
 父譲りの話術と母譲りの思考能力が武器。大人さえ言い負かせる口の強さを持つ。
 怒った信彦は作中最強を誇る。見た目の愛らしさに油断していると、完膚なきまでに叩き潰されるので
注意が必要。
 末っ子だが、時にルーク、シグナルを温かく見守る母の如き懐の広さを見せる。

「シグナル」
 物語の裏主人公。設定年齢十六歳だが、稼動年齢は一年少しの最新戦闘型HFR。
 姉兄達は働いているのに、自分だけ勉強させられているのが不満。「僕だって仕事くらい出来るのに」
とブツブツ云いながらも、勉強自体は好きなようで毎日熱心に学んでいる。得意科目は算術と譜業理論。
ガイの譜業オタクぶりに付いて行ける唯一の人材。不得意科目は社会理論と地理。
 姉、次兄からだけでなく、白光騎士からも武術を教えてもらい、確実に力をつけている。剣術に置いて
はルークより上だが、本人としては兄達に勝てなければ意味が無いらしい。
 信彦の兄である事が存在理由のため、信彦と離れる事が出来ない。自分と弟を引き離したティアは嫌う
を通り越してトラウマ
 ルークと一緒に貰った音律譜「フォルストレ(強く)」はお守りとして大事にしている。

「パルス」
 ファブレ姉弟次兄。設定年齢十九歳、稼動年齢十余年の世界初炭素素材製戦闘型HFR。
 シグナル、ルークほど顕著ではないが、彼も相当の末っ子馬鹿。
 白光騎士団に勤めており、ルークの兄であるため副騎士団長の肩書きを与えられた。だが仕事内容
は弟達の護衛とルークの家庭教師(剣術)のため、過ぎた役職だと本人は思っている。
 シュザンヌに気に入られており、彼女が外出する際は護衛を頼まれる事もしばしば。
 ルーク相手には厳しくも良いお兄ちゃんだが、シグナル相手には大人気ない言動が目立つ。それで
も以前に比べれば、乱闘回数は減っている。

「オラトリオ」
 ファブレ姉弟長兄。設定年齢は二十五歳の最年長だが、姉には頭が上がらない。
 最も強いのは信彦と姉であるが、怖い方面に無敵なのは彼。姉弟達へ向ける愛は真っ当だが、敵対
相手への悪意は相当歪んでいる。姉弟に害成す者に容赦しないルークの気質は、間違いなくオラトリオ
から伝えられた物。
 ファブレ公爵の補佐官兼ルークの家庭教師。主な仕事はルークの家庭教師(教科)だったが、誘拐事
件直後はファブレ公爵の公務代行などが中心になっていた。持ち前の情報処理能力を生かし、ファブレ
公爵から太鼓判を押されるくらい完璧にこなしている。
 普段お調子者全開のフェミニストであるが、本質はどこまでも冷酷になれる。≪電脳空間≫無敵の守護
者<A−O>ORATORIOはオールドラントでも健在だ。

「ラヴェンダー」
 ファブレ姉弟長子。設定年齢二十四歳、『壊し屋』の異名を持つ女性高官専用SPロボット。
 音井ブランズ最強であるが、そんな彼女も怒った信彦の扱いには困るらしい。
 花のように可憐で美しい顔は常に無表情。その顔に笑みが浮かぶのは弟たち相手の時のみ。その微
笑みを目撃した人間は例外なく恋に落ちると云う伝説がある。
 本来は女性高官専用SPだが、ルークの姉になってからはファブレ公爵の専用SPとなる。公爵のSPに
なってから捕らえた賊は数知れず。その名を早速全世界へ向けて轟かせている真っ最中。
 公爵に付き添ってバチカルの外へも出ているため、姉弟の中で一番世情に詳しいのは彼女。外に出
ている最中は長兄と手紙の遣り取りを欠かさないマメな一面もある。

「コード」
 Aナンバーズの<長老>。本来ならHFRとして稼動する予定だったが、本人の希望で鳥型になった。
 信彦の母の兄であるためか、ファブレ家で最も信彦の扱いが上手い。本人も「伯父」の自覚がある
のか、信彦には甘い面を見せる。止まり木にするのも信彦の頭が多い。(次点はシグナルの肩)
 ファブレ家”ご隠居様”。それについては公爵も夫人も認めている。と云うか、公爵は既にコードに対
して頭が上がらない事態に陥っている。曰く、「先代当主(病没)に似てる……」との事。
 隠居分としてのんびりして居たいのだが、ルークに「弟子にして!」と追い回される忙しい日々を送っ
ている。ちなみに、彼が認めている弟子はシグナルただ一人である。それがまたルークには悔しいら
しい。

「音井正信」
 信彦の実父。パルスを改造しまくった前科を持っている。オラトリオ、コードとは相性が悪い。
 マルクト帝国グランコクマにて、国賓として宮廷に滞在している。宮廷内を自由に歩き回り、時に皇
帝の相談役さえこなす。目的は現時点では謎。
 和平交渉の名代にジェイドが選ばれた時、いの一番に「そりゃないでしょ」と云ったのは彼だったり
する。

「ファブレ夫妻」
 突然現れた音井姉弟をあっさり受け入れた。公爵家としてどうなのかと思われるが、ローレライにそう
『設定』されてしまったのだから仕方がない。
 シグナルたちがHFRである事は勿論知っている。それでも自分たちの娘、息子達と呼ぶ辺り相当豪胆
な人々である。全員可愛がっているが、一番幼い信彦を殊更甘やかしている。正信が出てきたらファブ
レ姉弟をかけて戦争が始まりそうな勢い。
 現在のお二人の野望は、信彦達から「父上」「母上」と呼んでもらう事。

「ガイ・セシル」
 ファブレ姉弟の世話役。毎日何かしら騒ぎを起こす姉弟のフォローに立ち回る。
 復讐はとっくの昔に諦めており、ファブレ姉弟を愛する事に命を懸けている。自身の出自についても既
に懺悔済み。それについて、ラヴェンダーとコードからは灸を据えられ、オラトリオからはみっちりお仕置
きを受けた。若干、オラトリオがトラウマ。
 外に出てから逞しさに磨きをかけた兄弟ズを見るにつけ、自分の存在理由に悩む。