−『ルーク』様と原作ルーク(長髪)1

「だ、誰だよお前!」
「おいおい、いきなり不躾な野郎だ。人を指さしちゃいかんと教えて貰わなかったのか」
「し、知らねぇよそんな事! つか、何だよ、お前……、おれと同じ顔……!」
「まぁ、珍しくないんじゃねぇの? 世の中にゃぁ自分と同じ顔した奴が三人いるって云うぜ?」
「そ、そうなのか?」
「そうなんだよ。……で、俺はルー……いや、ハルっつーんだけど、お前は?」
「お、おれはルーク……、ルーク・フォン・ファブレだ」
「そうか。ま、此れが俺の見ている夢なのか、お前さんの見ている夢なのか、それとも『世界』が見
てる夢なのかは知らんが、せっかく知り合えたんだ。仲良くやろうぜ」
「お、おう……」
「茶とジュースと酒とどれがいい?」
「……ジュース。ブラッドオレンジの」
「注文の多い奴だな。まぁいいや、ほい」
「え?! い、今どこから出したんだ?!」
「そりゃ夢だからな。どこからでも出るさ」
「そ、そうなのか……」
「そうなんだ。俺は……玉露にしようかね。茶請けはパウンドケーキにしとこうか」
「クリーム多くしろよな!」
「ははは。このお子様め」


 我らが『ルーク』様と原作ルーク(長髪)の出会い。夢の中でうっかり世界同士が繋がって会っちゃ
いました。
 この二人しか出てきませんが(混乱するのでルーはお留守番)、仲間に対して辛口にはなりそうで
す。主に『ルーク』様が。

 リハビリ小ネタですので、軽い気持ちでご覧下さい。



 −『ルーク』様と原作ルーク(長髪)2

「よう、こんばんは。また会ったな」
「お、おう」
「……それだけか?」
「はぁ?」
「こっちがこんばんはっつったら、ちゃんとこんばんはと返せ」
「何で? 別にいいじゃ」
「挨拶は人間関係の基本だメガトン級お馬鹿め!」
「いてぇっ! な……殴ったなてめぇ! 師匠にだって殴られた事ねぇのに!」
「え、何それ持ちネタ?
「はぁ?」
「あ、いいや。気にすんな。……しかし殴られた事もないとは箱入りめ。よーし、記念におじちゃん
がもう一回殴っといてやろう。ソォイ!」
「いで?! な、何すんだよマジで! 意味わかんねぇよ!」
「馬鹿だなぁルーク。この世には意味分からない事なんて沢山あるんだぞ? むしろ説明出来る
事象の方が少ないんだ。理由だの意味だの求めてると迷うだけだぜぇ? 無意味無意味」
「お前の云ってる事意味わかんねぇよ!」
「それが世界だよ」
「……頭痛くなってきた……」
「おいおい。この程度の事で頭痛引き起こすなよ。本でも読んで知識増やせ。そうすりゃぁ考える
力になっから」
「えぇ〜。おれ、本嫌ぇ」
「ははは。このおこちゃまめ」


 長髪ルーク、未知との再会。(笑)



 −『ルーク』様と原作ルーク(長髪)3

「お、今日も来たか。こんばんはー」
「……こんばんは」
「おぉ、ちゃんと挨拶出来たな。偉い偉い」
「うわ?! な、何すんだよ! 髪の毛ぐちゃぐちゃになったじゃねぇか!」
「何するって……子供褒めるなら頭撫でて良い子良い子が基本だろ?」
「子供じゃねー! ……って、褒めるって、そう、やるのか?」
「まぁ国によっては「頭を触るのは失礼」とか「上から押さえつけられて不愉快」になるらしいが、
俺の周りじゃぁ褒める時は頭撫でるぞ。俺も撫でられるの好き」
「ふ、ふぅん……」
「何だお前。褒められた事ねぇの?」
「あ、あるよ! 師匠も母上もガイも、おれの事褒めてくれんだからな!」
「そっかそっか。で? どう褒めてくれんだ?」
「え? えっと……師匠やガイは、よくやったな、って肩叩いてくれて……母上も良く出来ましたねっ
て笑ってくれて……」
「ふぅん」
「……何だよ」
「いや、別に。この世に間違った事はないし、正しい事もないし、別に俺が口出す事じゃないよなぁ
と思って」
「……また意味分かんねぇ事云いやがる」
「意味分かんなきゃ考えるだろ? 考えれば脳みそをよく働かすって事になって、必然的に頭の回
転が早くなる。だからそれは良い事だ」
「ふ、ふぅん……? ……なぁ」
「うん?」
「良い事したら、褒めて、貰えるんだよな?」
「まぁ、基本的にはな。子供が頑張ったら褒めるのは大人の義務だと俺は思うし」
「じゃ、じゃぁさ。父上も……おれが頑張ったら、褒めて、くれっかなぁ?」
「さぁ? 俺はお前の父上知らないし。……でも、頑張るってのは意味ある事だと思うぜ?」
「……おう」


 貴族だから頭撫でられる事ってないだろうなぁ、と。



 −『ルーク』様と原作ルーク(長髪)4

「よ、こんばんはー」
「……コンバンハ」
「ん? 何だ、不機嫌そうだな」
「わ、分かるのか?」
「そりゃぁ、そのむっすり顔を見ればなぁ。何があったんだ?」
「……おれ、今日、本読んだんだ」
「おお、勉強したんだな。偉いぞ」
「……勉強嫌いだけど、褒められてぇし」
「うん」
「普段しない事したら……父上も……」
「うん」
「褒めて、くれっかなって、思っ……っ」
「うん」
「……っ、ぅ……」
「うん。そっかぁ」
「……ふっ……うぅ……」
「頑張ったんだなぁ、ルーク。偉かったなぁ」
「う……い、今さら、何、してって……必要、ないって……!」
「必要無いなんて、そんな事ねぇよ。頑張れば頑張った分、報われるんだから。な?」
「お、おれ、がんば、頑張った、のに……! 母上も、ガイも、無理、するなって……!」
「若いうちに無理してなんぼなのになぁ。よしよし、哀しかったなぁ、ルーク」
「う、うぇえぇ……ふぁ、……っ!」
「泣いとけ。そしたらまた、頑張れっから」


『ルーク』様がカウンセラー化した。←
 仲間に厳しくなる前に、この二人ある程度親しくさせとかんとなーと思ったらこんな展開に。



 −『ルーク』様と原作ルーク(長髪)5

「こんばんは! 聞けよハル!」
「おう、こんばんは。どうしたよ、ルーク」
「今日もおれ本読んだんだ! ちょっと難しかったけど、辞書引いて全部読んだんだぜ!」
「おお! すっげぇじゃんルーク! 頑張ったなぁ! 偉い偉い!」
「へへ〜! おれだってやれば出来んだよ! 今にナタリアの奴だって見返してやるんだ!」
「目標があるのは良い事だ。もっと頑張れるようになるからな」
「おう! 明日も一冊読み切るぜ! 少しずつだけど読むのも早くなってきてんだ! そのうち一日
で五冊くらい読めるようになるかも知んねぇ!」
「そりゃすげぇ。本を読む事は良い事だからな。本は心の栄養。読めるだけ読んどけ」
「おう! 前はさぁ、本読むのだりーって思ってたけど、時間潰せて丁度いいよな! 今まで剣の鍛
錬かガイとだべるしかやる事なかったけど、屋敷の中だけでも出来る事っていっぱいあんだな!」
「あるある。探せば腐るほどあるぜ? ま、たまーにやらせてくれなかったり、取り上げられたりもすっ
けどよ。そん時は母上におねだりしな。大抵叶えてくれっから」
「そっか! 今さぁ、実は料理に興味あんだけど」
「そりゃ良いもんに興味持ったじゃねぇか。料理はいいぞー。男は胃袋から掴め、なんて格言があ
るくらいでな?」
「どう云う意味だ?」
「美味いもん作れる女は、それだけでいい男捕まえられるって意味だよ。食べ物は生きる上での基
本だからな。性格ブスでも料理が美味ければ良く見えるんだ」
「ふーん。って、おれ男だから料理上手になっても意味なくね?」
「何云ってんだ。自分で美味い飯作れるなら、料理しか能のねぇ女に引っ掛かる心配が無くなるだろ?
後料理出来ねぇ気に喰わない奴扱き下ろせるしな!」
「……動機不純じゃね?」
「不純でも物になれば良い」


 とりあえず此処まで。
 次回からは仲間厳しめ要素を出したい所存……。そうじゃなきゃ『ルーク』様を出した甲斐がない!←